万治の石仏

明暦3年(1657年)諏訪高島三代藩主忠晴が諏訪大社下社春宮に遺石の大鳥居を奉納しようとした時のこと。命を受けた石工がこの地にあった大きな石を用いようとノミを打ち入れたおり、はからずもその石から血が流れ出た。驚き恐れた石工は大鳥居の造作を止め、あらためてこの不思議な石に阿弥陀様を刻み、霊を納めながら建立された・・とされているのがこの石仏です。

1974年、たまたま諏訪大社の御柱祭を見学に来られこの石仏と対面された画家の岡本太郎さんや作家の新田次郎さん方が感嘆されたことにより、一躍話題を呼び講演又は雑誌等で全国に紹介され知られることになりました。石仏の「万治」は、この石仏を建立した願主が万治3年(西暦1660年)と刻まれているところによるものです。

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